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地下施設の冠水リスク対策

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編集者 / Be-kanネットショップ

当社は株式会社河本総合防災のグループ会社として、主にWeb事業による災害対策ヘの商品企画、製造販売を行なっております。
社会の安全、防災、減災への取り組みに向けた様々な商品、サービスをご提案いたします。

冠水リスクの考察

地下施設は様々な条件により冠水リスクが高まります。
以下の要因を総合的に評価することが重要です。

地形・立地条件

  • 周囲の地盤の高低差:斜面の下側、川・谷底・崖近くなどは水が集まりやすい
  • 水系近接性:河川・排水路・海との距離と標高
  • 地質・土壌の透水性:粘土質は水を通しにくいが、余水が溜まりやすく排水が遅れる

地下水位の状況変化

  • 地下水位の年間変動(季節、豪雨時の上昇)
  • 地下水の流れ方(透水層・不透水層の構成)
  • 雨量・降雨パターン:集中豪雨、台風、大雨など

施設構造・設計上の要因

  • 防水壁・床・壁のシーリングの有無と質
  • 排水設備(ポンプ、排水路、逆止弁など)の設置位置と能力
  • 出入口・開口部(ドア、窓、通気口など)の防護
  • 接合部(壁‐床、壁‐壁、壁‐地盤など)のシールの信頼性

維持管理・運用

  • 排水設備の点検・清掃の頻度と状態
  • 設備の稼働状況
  • (ポンプが正常に動くか、電源が及びバックアップ電源が確保されているかなど)
  • 過去の冠水履歴や警報・避難マニュアルの有無

冠水の予知・見通し手法

地下施設での冠水を未然に防ぐためには、「いつ・どこから・どの程度」の水の浸入があるかを早期に察知できることが重要です。

手法 内容 メリット 課題・限界
雨量・気象モニタリング 気象庁や地域の観測所データで豪雨・台風接近を把握。施設直近の降水量のリアルタイム計測。 早めに警戒開始できる。 屋根や隣接地での降水強度が必ずしも施設の冠水に直結しない。予測モデルの精度が必要。
地下水位・水圧センサー設置 壁内・床下・土中にセンサーを置いて地下水位・水圧を常時計測。しきい値を超えたら警報を発する。 内部からの浸水前に異変を捉えやすい。 設置コストとメンテナンス。センサーの誤作動や故障のリスク。
排水流量・ポンプ負荷の監視 排水システムの流量・ポンプの稼働状況や電力消費の異常を監視。異常上昇で水の侵入をほぼリアルタイムで察知。 浸水が始まる直前、または初期段階で気づきやすい。 排水路の詰まりやポンプ停止などが先に起こると対応が後手になる。
過去データ・ヒートマップ作成 過去の降雨量・浸水履歴をもとにどこが浸水しやすいか予め図面上にヒートマップを作る。 設計・防水対策・避難動線の検討に有効。 過去のデータが不十分だと誤った予測になる。
数値モデルシミュレーション 雨・地形・地下水等を含めた洪水モデルや浸透流モデルでシミュレーションを行う。 重篤なシナリオにも備えることが可能。 モデル構築のためのデータ取得が大変。予測誤差もある。

対策案

冠水を防ぐ/被害を最小限に抑えるための具体策を、設計的・維持管理的・運用的に整理します。

1.設計・構造的対策

防水外壁・床材の利用、遮水構造の設置、排水設備の設計強化、開口部の防御、緊急防水措置の備えなど、根本的な防護システムの構築

  • 防水外壁・床材の利用壁・床の防水コーティング、モルタル防水、シート防水など
  • 遮水構造の設置地下水遮断壁(ウォーターストップ)、止水版の状況確認など
  • 排水設備の設計強化ポンプ能力を充分に、余裕を持たせる。大雨時の排水経路の確保
  • 開口部の防御出入口・窓・通気孔の高さを高くする、縁を上げる

2.維持管理・監視体制

定期点検と清掃、センサーを使った監視、停電・非常時対応策など、継続的な管理システムの確立

  • 定期点検と清掃排水路・側溝・ドレン・ポンプ・逆止弁等の点検清掃
  • センサーを使った監視雨量センサー、地下水位センサー、流量計、ポンプ負荷計などを設置
  • 停電・非常時対応策無停電電源(UPS)や非常用発電機の設置

運用的・計画的対策

緊急時対応計画の策定、保険・リスク分散、地域防災との連携など、総合的なリスク管理の実施

  • 緊急時対応計画の策定浸水警報ラインを決め、担当者・操作手順を明確に
  • 保険・リスク分散損害保険の加入、水害専用保険など
  • 地域防災との連携地方自治体の洪水ハザードマップを参照

提言(施設ごとのアプローチ)

ご提示の施設に関して具体的な情報がないため、一般的に適用可能かつ重点を置くべき事項を以下に示します:

初期調査

初期調査

  • 過去の豪雨・台風時の浸水の有無。どこから水が入ったか
  • 地下水位の現状データ。可能ならボーリング調査や地質調査を実施
  • 排水能力の現状把握(ポンプの能力、排水路の断面、排水口の位置など)
設計改修の検討

設計改修の検討

  • 壁・床の防水追加/強化。特に接合部や老朽部分
  • 出入口・開口部の防水シャッターなどの設置
  • 排水ポンプの冗長化(複数台設置/非常用電源確保)
監視システムの整備

監視システムの整備

  • 雨量センサー、地下水位センサーの設置。リアルタイム監視
  • ポンプ・排水流量の遠隔監視。異常時アラート発生

1.運用ルールと緊急対応訓練

  • 豪雨予報が出たらの予防措置(防水板設置、ポンプ試運転など)
  • 緊急時の責任者・連絡手順の明確化
  • 訓練実施(浸水を想定した避難・排水作業等)

2.長期的な計画

  • 気候変動を見越した設計基準の見直し(大雨頻度・降雨強度の変化などを考慮)
  • 投資費用対効果の分析(どの改修が最も効果的か、コストに見合うか)
  • 保険・財務リスクの管理

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